こんにちは、葉隠しんの(@Singularity1217)です。
今回はワイルドターキー蒸留所の魅力に迫ります。
ワイルドターキーの味わいの魅力は、草原にいるかのようなスパイシーさ&甘さ控えめなところにあります。
このため、わたしはバーボンが飲みたい日というよりも、”ワイルドターキーが飲みたい”という日があります。
それと同じです。
目次
3分で分かるワイルドターキー蒸留所の概要
ワイルドターキー蒸留所は、レキシントンの郊外にあります。

1869年に、トーマス・リピー氏が始めたリピー蒸留所がルーツです。
この蒸留所は、オーナーが転々としましたが、1905年にトーマスの息子にあたるリピー兄弟が買収し、経営は軌道に乗りました。
その後も買収を繰り返し、2000年に大火事で貯蔵中のバーボンの大半が燃えてしまうなどの波乱を経験していますが、確固たるブランドを築いています。

ときどき蒸留所の被害のニュースが飛び込んできますね。
超熟に耐えたワイルドターキーは、非常に美味しいものが多いのでもったいない話です。
天使の分け前にしては取り過ぎですね。
蒸留所の訪問レビュー
早速紹介していきます。
蒸留所のビジターセンターから蒸留所へは、移動用のバスが出ます。
日本の蒸留所も大きい印象ですが、更に大きいです。

土地が余っているお国柄もあって、さすがはアメリカ、非常にスケールが大きいです。
こちらは、キルンとよばれるトウモロコシやライ麦などを乾燥させる乾燥塔です。
非常に背が高いです。

次は、マッシュタンといって、水とトウモロコシ、ライ麦などにイーストを合わせて発酵させる設備です。
ご覧の通り、ステンレス製のクリーンな環境となっています。
あえて木桶を使っている蒸留所もある中で、ワイルドターキーはしっかりとした品質管理をしています。

こちらはバーボンの蒸留器で、ビアスチルと呼ばれるものです。
丸い窓がついているのが特徴です。
蒸留器というと、スライムのような形をしたポットスチルのイメージが沸きますが、バーボンはタワーのような蒸留器を使うのが特徴です。
この連続式の蒸留器では、蒸留されたアルコールの純度が高く軽い華やかな印象になります。

……とはいえ、ガラスが非常に汚れている&自分が移り込んで非常に恥ずかしいです。
ウェアハウス(倉庫)訪問
お次は、樽詰めされた後の倉庫をご紹介します。
ウェアハウスの静まり返って時を待つ雰囲気が非常に好きですね。
ウェアハウスは木造で非常に原始的です。
製造設備は近代化されていますが、ウェアハウスは徹底的に原始的なところが、アメリカ的な合理主義を感じさせます。

廊下もどこまでも続きます。
「窓際に並べてるある樽は選別された美味しいウイスキーの樽で、上位グレードの銘柄に使われる」とガイドのかたが話していました。

ウェアハウスは非常に背が高く、タテに何階も続いています。
絶対に中にいるときに地震が来てほしくありません。
地震がないからこのような作りなのだと思いますが、少しビビりました。

呑まずにいられないワイルドターキー銘柄3選!
ワイルドターキーの味わいは、ハチミツのように甘いバーボンが多い中で、草原のようなスパイシーな香りが光ります。
甘ったるいお酒は嫌、という人にはイチオシです。
バーボンでありながら、少し立ち位置が異なるウイスキー、それがワイルドターキーの良さです。
『ワイルドターキー 13年』
スパイシーでありながらもスムースな味わいで、ワイルドターキーの良いところを存分に楽しめます。
13年というと熟成期間が短く感じますが、スコットランドよりも暑いので早く熟成が進んでおり、円熟の味わいです。
しかし値段が高めのせいか案外減らないのですよね。
難しいところです。
『ワイルドターキー ライ 40.5%』
主成分がライ麦のライウイスキーです。
ライ主体ということで、スパイシーな風味が強いです。
スパイシーなライを飲みたい日は何度も来ます。
ぜひあなたのコレクションに加えて下さい。
『ワイルドターキー 8年 50.5 %』
13年をおさえて8年が好きです。
だって絶妙にウマいんですよ。
以前は「ワイルドターキー 101プルーフ」と呼ばれていた銘柄です。
熟成年数がスムースな味わいになります。
しかし、若さゆえに美味しく、かつ楽しく飲める銘柄でもあるのです。
度数は50.5%と高く、また比較的熟成年数が少ないため、ガツンとするアルコール感がまさに「漢の酒」という印象です。
個人的にはストレートでばかり飲んでいるのであまりしないのですが、ロックで飲むと丁度良いアルコール感に感じます。
真骨頂は瓶が半分減った頃からです。
気づいたときは自分でもびっくりしたのですが、瓶の半分を過ぎた頃から、アルコール感が収まってきて草原を思わせるような香りが立ち始めました。
量が減ることで、揮発しやすいアルコール感が抜けていき、酸化して香りが立っていったのです。
ワインや日本酒のように開封後、酸化するため早々に呑む様に言われますが、実はウイスキーも酸化します。
これがポジティブに働くか、ネガティブに働くか? は飲んでみての楽しみですが、ワイルドターキー101に関してはヒミツと言ってよいレベルでしょう。
本領発揮は瓶が半分になってからです。
あなたもご自宅で、ワイルドターキー50.5%を育ててみませんか?
葉隠しんの(@Singularity1217)でした。
こぼれ話:
ワイルドターキー旧ボトル(通称:こっち見んなボトル)
ウイスキー特級表記があったので80年代のものですね。
味わいは滑らか、それでいてスパイシー。
わたしはよだれが出るレベルです。
バーで目が合ったらラッキーです。
トライしてみて下さい。

呑みかけのウイスキーには、キャップ部にパラフィルムを巻いて封をしましょう。
空気が入らず、味わいが長持ちするのでオススメですよ☟
