「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。」
-宮沢賢治 「どんぐりと山猫」より引用
どんぐりの背比べ
この言葉を聞いたことは、
どんぐりの背比べとは?
-ほとんど差がないもの同士が、
この表現をもとに宮沢賢治は冒頭で引用した「どんぐりと山猫」という作品を作っています。
文豪の愛したこの表現。
この表現。はたして、ほんとうなのでしょうか。
「どうでもいい。」という声も聞こえてきます。
ありがとうございます。
どうでもいいということは、確認した人は皆無なのではないでしょうか。
教養のタネとはこういう所に隠れている可能性があります。
ここは私が「どんぐりの背比べについて」調べ、皆さんに教養を授けましょう。
前編として、「どんぐり」を探すお話をお届けします。
どんぐり狩りです。
秋の雰囲気と大のオトナがどんぐりを必死に探す姿を想像してお楽しみ下さい。
はたして、どんぐりは見つかるでしょうか?
どんぐりを探す しんの一行
森に来ました。
秋ですね。
空気が清々しいです。
ずんずん歩きます。


欲しいのは団栗です。栗ではありません。
ちなみに、どんぐりは、漢字で”団栗”と書きます。
勉強になりました。
先へ進みましょう。
赤い木の実がなっています。

先を急ぎます。
そして。
ついに見つけました!!
どんぐりです。
地面に落ちています。

湿っています。
拾うのに、すこし抵抗を感じます。
もっと、こう、カラッとしたどんぐりを期待していました。
雨の翌日なので仕方ないでしょう。
こんなところで唐突に、理想と現実の違いの何たるか、を突き付けられました。
拾います。
ひたすらに拾います。
多少不審がられましたが、拾います。
まとめ
どんぐりをこんなに拾えました!

これだけのどんぐりがあれば、「どんぐりの背比べ」について、検証できるでしょう。
後編に続きます。
